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久保田彰チェンバロ工房のイタリアン・ヴァージナル

今日は、チェンバロ製作家の久保田彰氏の工房見学に伺いました。昨日に引き続きお花見日和のうららかな午後、久保田さんの工房の庭でのバーベキュー・パーティーにも誘われて、久保田さん自らが腕をふるわれたおいしいお料理をいただきながら、他の見学者のみなさん、そして工房スタッフのみなさんと共にたのしいひとときを過ごしました。

以前から、いつかはチェンバロを手に入れたいと思っていましたが、住宅事情に合わせて安易に小型のチェンバロで妥協するのはどうかしら・・と思っていました。もちろん、大きな2段チェンバロなど、現実的に今の住まいに運び入れるのは不可能ですが、小さい楽器を入手するにしても、その楽器を選ぶ決め手が欲しい、と思っていました。

ちょうど1年前の今ごろ、昨年の夏に日本に7点の作品がやってきて話題となった“フェルメール展”に関わる一連の演奏会で、私は久保田氏の製作したイタリアン・ヴァージナルとの運命的な 出会いをしました。

たいへん美しい5角形の小型の楽器、製作家の技が随所に光る見事な装飾、とりわけ、色とりどりの木材を用いたモザイク模様の黒鍵には目を奪われました。そして、その大きさからは想像もできないような深く暖かな、ビロードのような音色。やわらかなタッチ。

小さいということは、もちろん鍵盤の数も限られることになりますし、演奏には多少の不便もつきものです。“イタリアン”というスタイルは、歴史的なリコーダーとのアンサンブル楽器としては、少々限定されすぎたものかもしれません。けれども、どこにでも運んで音色を楽しむことの出来る私のリコーダーたちと共に旅をし、アンサンブルの響きをたくさんの人に聴いていただくにはやはり、どこにでも運んで行くことのできるチェンバロが必要です。荘厳なまでに大きく存在感のあるチェンバロを、あと何年か、いえ10年以上も待ってようやく入手するか、あるいはすぐにでも私のリコーダーと一緒に旅することの出来る楽器を今すぐ入手して、リコーダーとチェンバロというアンサンブルのスタイルをもっと身近で柔軟なものにするか・・・

迷っていた私に、これこそ私が求めていた楽器!とすぐさま決断させたのは、久保田さんのイタリアン・ヴァージナルでした。

Kubota_italian_virginal 工房で試奏できるイタリアン・ヴァージナル

私が注文したのは、写真のスタンダードモデルに、久保田さんこだわりの装飾が施されることになります。

今日、改めて久保田さんとゆっくりお話しをするなかで、久保田さんの、イタリアン・ヴァージナル製作に対する熱い想いを伺いました。そして、だから1年前のあの日、私はこの楽器にあんなにも魅かれたのだ、と実感していました。

実は、6月26日の私の生徒さんの発表会、Moriのリコーダー音楽会で、この楽器をデビューさせるという計画があります。

楽しみです 

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