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イタリアン・ヴァージナル

一昨日、我が家にイタリアン・ヴァージナルが届きました。チェンバロ製作家の久保田彰氏が直々に運んでくださって、友人達を呼んでお披露目をしました。

写真左:鍵盤、響板部分。 写真右:ローズと呼ばれる響孔の周りにすてきなリーヴ  が描かれています。

I_virginal_2 I_virginal_3 今月26日に開催予定のMoriのリコーダー音楽会でデビューします

注文してから2ヶ月少し、製作者の久保田さんは「楽しい仕事をありがとうございます。」とおっしゃってくださって、丹精込めて、美しい楽器を造ってくださいました。

リコーダーは“やらねばならない”というときもあります。でも、チェンバロは楽しみだからでしょうか・・・家事の合間に鍵盤に指をのせると、なんだか気分がとっても良くなるのです。

先日、アメリカ人の方とお話しをしていて、[子どもの頃何になりたかった?」という話題になり、そういえば、お琴の先生になりたい、という文章を幼稚園のときに書いたことをふと、思い出しました。3つ年上の姉が、小学校で使う音楽の教科書を見せてくれて、その中の「さくら、さくら」を歌ってくれました。そして、教科書に描かれた挿絵の琴を指差しながら、「この歌はお琴で伴奏するんだよ」と姉がおしえてくれました。

・・ さくら~、さくら~、はなざぁか~りぃ~ 

幼稚園児だった私は最後の“はなざぁ~か~りぃ~”のフレーズの響きに感動し、「なんてきれいな歌なんだろう」と思いました。間もなく、琴の音色を、姉の歌った美しい《さくら さくら》のフレーズに結び付けて耳にする機会を得ました。そこで私は、「ぜったいお琴のせんせいになるっ!」と思ったことを覚えています。今から思えば、これが、私にとっての日本の五音音階との真正面からのはじめての出会いだったのだと思います。

リコーダーを通して古楽の世界に入り、リコーダーとアンサンブルするにふさわしい鍵盤楽器がチェンバロであることを知り、さらにその音色を耳にしたとき、潜在意識の中で、幼稚園のときに知った《さくら さくら》を思い出していたに違いありません。・・だって、弦をつまびくという発音の原理が、琴もチェンバロも同じなのですから。

帰国してから、いつかはチェンバロを身近に所有したいと願いつつ、なかなかその機会を得られませんでした。長年の願いがかなって、ほんとうにうれしいです。

鍵盤の上ではけっして軽やかに動いてはくれない私の10本の指ではありますが  私の日常をさらに幸せなものにしてくれるに違いありません。

今朝、製作者の久保田さんから思いがけないプレゼントが届きました。この楽器、我が家にやってくる前に取材を受けて、すでに雑誌デビューをしています。そのときに楽器を撮影したカメラマンの作品です。

I_virginal_1 Moriのリコーダー音楽会では、この楽器をチェンバロ奏者の平山亜古さんが弾いてくださいます。ご安心ください、私は弾きませんから!さて、今後は、ソロを演奏する生徒さんを私がバス・リコーダーで伴奏する・・ などという、ちょっと中途半端なステージは、Moriのリコーダー音楽会にはないのです!

私の生徒さんのリコーダーの音色をこの愛らしいイタリアン・ヴァージナルの音色がいっそう引き立ててくれるでしょうし、また、古楽のアンサンブルの響きをもっと身近に感じていただくことができるかしら・・・と、ほんとうに、私は今からワクワク楽しみにしています 

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