季刊リコーダー

笛星人さんとの出会い

巡ってきました、この季節が・・・・目下、『季刊リコーダー』編集作業の真っ最中でございます。

昨日の感動を記録に残したいと思いました。

笛星人さんこと、北村俊彦氏に昨日、はじめてお目にかかりました。いつだったか、音楽の先生をしていらっしゃる私のリコーダーの生徒さんから「たった一つの音で感動的な授業をしてしまう」笛星人さんの話を聞いた事がありました。

「一つの音で・・!?」

『季刊リコーダー』第2号の巻頭インタビューで、吉澤実氏が語っていた言葉を思い出します。「リコーダーに潜在するさまざまな愉しみ方」・・・・音楽教育の中のリコーダーという側面は決して軽視してはいけないと思うのです。私自身が、小・中学校の音楽の先生に影響を受けてこの世界に飛び込んだのですから・・・!

笛星人さんをどんなふうに『季刊リコーダー』にご登場頂くか・・それは今の私に大きな課題になってのしかかっています・・・今、編集部と話していて昨日受けた表現しようのない感動がようやく自分の言葉になってきました。

言葉にならなかった感動・・・・それは笛星人さんが予想をはるかに超えてすばらしい教師だったからです。まさに、“職人教師”と言ってもいいかもしれません。現場の教育に関する知識とたゆまぬ努力と、子供たちと音楽に傾ける情熱にかけては私が知るどんな音楽教師も、子供を指導するリコーダー奏者も・・・・比になりません。

私も留学先のオランダ、デン・ハーグで教育音楽の中のリコーダーを学びました。私自身は学校の音楽教育にはほとんど興味がなかったので、その道へ進もうとも思いませんでしたが、オランダの音楽教育の授業は興味ある・なしにかかわらず面白かったのでよく覚えています。そこで提出するレポートを作成するために学んだことは、少なからず今の私のリコーダー指導に生かされています。リコーダー教育メソッドに関してはヨーロッパ随一を誇るオランダですが・・・ちょうど私が20年前にオランダで学んだ当時の最先端のその先を、すでに日本の笛星人さんは実行していたことが分かったのです。

どのようにかして・・ご紹介したいと思っています。でも、笛星人さんのすばらしさは、おそらく、ヨーロッパで教育音楽をちゃんと学んだ人でなければひと筋縄で理解できないと思います。私はその意味で、教育音楽の授業はさらりと通り過ぎただけなので・・自信があまりありません。正直なところ・・・笛星人さん自身に自らを語って頂くのでは、むしろ、分からない人の方が多いと思うのです。

『季刊リコーダー』誌面での笛星人さんの登場 お楽しみに!と今は気楽に言えない気持ちです・・・・今日は悩める一日ございました。

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エヴァ・レジェヌ女史

ただいま、『季刊リコーダー』の編集作業中でございます・・・猛暑の中、ひと月に一度訪れる猛烈な片頭痛とは今朝、めでたく「さよなら」をし、再びパソコンに向かっております・・

昨年10月に発刊された日本で唯一のリコーダー専門誌『季刊リコーダー』は、10月15日発売の第5号で創刊1周年を迎えます。その記念に・・・誌面の内容と連動したCDを同時発売することになりました。

言葉の説明だけでは理解困難な公開講座でのレッスンのポイントなど、実演も交えてCDで紹介します。また、巻頭を飾るスペシャルインタビューの模様も一部ご紹介、一般の音楽CDとは少々趣は異なりますが、ラジオを愉しむように『季刊リコーダー』の内容理解をより深めるもの・・・と言ったらいいでしょうか。毎号、愛好家の方たちの優れた生演奏なども厳選して収録を継続していくする予定です。

第5号では、オランダ人リコーダー奏者、エヴァ・レジェヌ女史来日レポートを予定しています。エヴァ・レジェヌ氏はオランダ出身、アメリカのインディアナ音楽大学の教授を務め、最近退官されました。現在はご家族の都合でドイツにお住まいですが、インディアナ大学教授時代と変わらず現在でもアメリカの研究者たちとのつながりは深く、アメリカ国内で行われる各種、古楽研究会では現在でも研究者・演奏者として活躍されています。

7月に、ニューヨーク在住のチェンバロ奏者・牧真之氏と供に来日し、1か月ほどかけて日本全国で公演・講義・レッスンを行いました。

私は東京・古楽研究会で行われたレクチャー・コンサートと、千葉市・さや堂ホールで行われた演奏会に伺い、貴重なインタビューの機会も得て、リコーダーのお話をたくさん伺って来ました。

レジェヌ氏は、ファン・エイク リコーダーの研究者としても名高く、私は学生時代にレジェヌ氏の論文をいくつも読みました。リコーダー界の鬼才・R.ブリュッヘンとの録音も、オランダ留学中にいくつも耳にしたものでした。最近レジェヌ氏が発表されたルネサンス型リコーダーについての研究論文も読み、たいへん興味を持っていたものですから、その研究について直接質問をすることができました。感動です!「あの論文を書いた学者が目の前に・・!」とインタビュー中も何度か我に返っては、この幸せな瞬間を生涯忘れまい(おおげさっ?!)と思ったものでした。

『季刊リコーダー』を、リコーダーとその音楽を愛する日本中の方々にお届けしたい、そのためには私は何を学び、何をお伝えするべきか、日常のレッスン、そして自らの演奏を通していつもいつも考えています。一方で、『季刊リコーダー』を通して出会う日本全国のリコーダーを愛する人たち、そして、世界各国のリコーダー奏者、古楽研究者の方々との出会いは、私の人生にこれまでにはなかったもう一つの、とびきり輝く光を与えてくれることになりました。

与えられた仕事に感謝しつつ、どのように恩返しをしたらいいか・・・・日々、真摯に考えていきたいと思っています。

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