リコーダー・トリオ フェミッツ Femitz

リコーダー・トリオ フェミッツ 演奏会

明日、6月8日(水)、リコーダー・トリオ フェミッツFemitzの演奏会があります。

2011年6月8日(水)14時開演 鶴見区民文化センター サルビアホール 音楽ホール☆アーティストと100人のお客様で時間を共有する新しいアプローチの気軽なミニ・コンサート

チケット/一般700円(区民・サルビア券500円)

問い合わせ/鶴見区民文化センター サルビアホール 045-511-5711

JR鶴見駅東口より徒歩2分/京急鶴見駅西口より徒歩2分

リコーダー・トリオ フェミッツFemitzは、東京藝術大学在学中に、高橋明日香さん、安藤由香さんと結成したグループです。今年、安藤由香さんはヨーロッパに留学される予定なので、この演奏会を最後に、この先少しの間フェミッツの活動はお休みします。

プログラム:H.U.シュテープス作曲/トリプティション、ベートーヴェン作曲/笛時計のためのアレグロ、アイルランド民謡/ロンドンデリー・エア、落合崇史作曲/ロシアより愛をこめて

同じく芸大出身の落合崇史氏の新しい作品を演奏することをきっかけにフェミッツのコンサートはスタートしましたが、今回も落合氏の作品を2曲演奏します。ボサノバのリズムが心地よい《ル・ソワール》と、ロシアの著名な作曲家の作品がつぎつぎにメドレーされる《ロシアより愛を込めて》。フェミッツでは、大きさの異なる楽器も、種類の異なる楽器も取り揃えて中世から現代まで、何でも演奏しますが、私はやはり、フェミッツには、落合氏の作品がいちばんぴったりするような気がします。心がわくわくするのです。3人とも落合氏の作品がとっても気に入っています  happy02

ちらしのサブタイトルにもあるように、このホールは100人収容の小さなホールです。駅近くに立地するホールとしては、この規模はこれまでになかったのではないでしょうか・・・たいてい、利便性の良いホールは700~1000人規模の大ホールと決まっています。古楽を演奏するものにとっては、聴いていただく方に便利なホールを探すのはほんとうにたいへん、このようなこじんまりとした小ホールがもっとできると、私たちも演奏会を開催しやすくなるのに・・・といつも思います。

今回も小さいものでは手のひらサイズ、大きいものでは身長(ワタクスは169cm)を越えるサイズのものまで、たくさんのリコーダーをかかえていろいろな響きを楽しんでいただきます。

1時間のミニ・コンサート、お客様とより身近に・・ということで、日本の歌もプログラムに盛り込みました。

《四季の歌》《母さんの歌》《ふるさと》いずれも名曲です。リコーダーで日本の歌・・・・?なんのなんの、やわらかい重奏の響きはなかなかに素敵です。

響きの良いホールだそうです。会場でお目にかかります happy02happy02happy02

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フェミッツ プロフィール

リコーダー・トリオ フェミッツ Femitzについて

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(写真左から)高橋明日香、安藤由香、森吉京子

トリオの結成は、私が2006年度にTA(ティーチング・アシスタント)を務めた東京芸術大学古楽科のリコーダー専門生のためのリコーダー・アンサンブルのクラスに端を発しています。このクラスは私を入れても3人でした。3人ではレパートリーの広い4重奏はできないけれど、新たにトリオ作品を開拓してみよう、という気持ちでスタートしました。はじめのうちこそ、クヴァンツの文献を読んだり、基礎的な練習によさそうなトリオを私が準備したりと、それなりに“授業”の体裁をなしていましたが、そのうちにあれもこれもとトリオを演奏したくなってきまして、決められた週2回の時間では飽き足らず、ついには時期を選んで演奏会をしよう!という空気になってきました。こうなったらもう、止まりません。リコーダー3本で演奏できる作品を探し出したらいくらでも出てきたのです。

フェミッツのメンバーは実に個性的です。やる!となったら突っ走る情熱を持つ高橋明日香さん。高橋さんの心が燃えないと、フェミッツは次のステップに進めないのです。そして、高橋さんと共に暴走しがちな私と高橋さんのふたりをおだやかに食い止めながら旺盛な探究心でリコーダー道をまい進している安藤由香さん。安藤さんの冷静さに、どれほど助けられていることか・・(感謝です)。そして、ふたりを優しく見守っている(つもりになっている)私の3人で、昨年11月にデビュー・コンサートを行い、今年の7月には第2回目の演奏会を行いました。また、デビュー・コンサートの時からフェミッツのために既存の作品の編曲、および新作を提供し、惜しみなく私たちの音楽作りに協力してくれるのは、新進気鋭の作曲家、落合崇史氏です。

きっかけは1冊の絵本でした

さて、具体的に季節はクリスマスに近い秋を選び、その時期にふさわしいプログラムにしたいね~ということになってきました。そこで、メンバーの高橋明日香さんが提案したのは、絵本の朗読とリコーダーの音楽を一緒に聴いていただく演奏会でした。彼女が持ってきた絵本はコルネリウス=ウィルクスハウス作『クリスマスのおくりもの』(講談社)でした。その絵本は高橋さんがご両親からプレゼントされたもので、幼い高橋さんはその物語に感動し、たいせつな宝物としてずっと持っていたそうです。安藤さんも私も一読してその絵本が大好きになりました。

絵本は決まりました。さて、演奏する曲は何にしようか。

そこで白羽の矢が立ったのが、当時、芸大作曲科4年生の落合崇史さんです。落合さんは、リコーダーを吹きたくて、先生を捜し求めていたとのこと。そして芸大大学院生の高橋明日香さんにたどりつき、そのころちょうど高橋さんにリコーダーのレッスンを受け始めていました。後の、リコーダー・トリオ フェミッツ結成への秒読みが、ここではじまっていたといえるでしょう。「リコーダーのことを知る良い機会になるから!」などということを私たちが言ったような気もいたしますが・・・ともかく、リコーダーの音域を知ってもらうことからはじまり、バロック、ルネサンス両タイプのリコーダーの音色も聴き比べてもらいながら、絵本『クリスマスのおくりもの』の内容に沿って、宝石のような音楽が落合さんによって生み出されたのでした。

フェミッツの『クリスマスのおくりもの』

講談社を通して絵本作家の方からの許可をいただき、今年は4回の公演を行いました。多くの人に、私たちからの『クリスマスのおくりもの』を聴いていただきました。そして、私たちは、演奏に関するたくさんのうれしい言葉をお返しにいただきました。

ほんとうに幸せな時間でした。

フェミッツ『クリスマスのおくりもの』これまでの公演記録

200611月 木音(きのと)のぬくもり。~絵本『クリスマスのおくりもの』~

(茨城、東京 全2回公演)

200711月 ぶどうのいえ コンサート (千葉 全2回公演)

12  赤堤チャーチコンサート 他 (東京、横浜 全2回公演)

落合崇史さんは、この作品に次のような言葉をよせてくれました。

― とても温かくて、キラキラ輝いている -

絵本を初めて読み終えたとき、そんな気持ちで胸がいっぱいになりました。そして、この絵本の朗読に、リコーダー3重奏と打楽器で音楽を乗せるというお話をいただいたことはまさに奇跡的に光栄な機会となりましたが、その反面、これだけの心の揺さぶりをうまく伝えられるだろうか、独りよがりにならないだろうかと心配な面もありました。物語に登場するイレーヌス王子のように、すばらしいことが待っている期待感と、その肯定における不安感と、その狭間での毎日となりましたが、まるで光輝く星のみちしるべのようなフェミッツ Femitzのすばらしい演奏に深い刺激を受けたことが、これだけの作品を書き上げる原動力となったのでしょう。私がもらった温もりの「おくりもの」を、音という空気に乗せて、皆さんにお伝えすることができれば幸いです。

落合崇史 作曲、『クリスマスのおくりもの』個々の作品タイトル

 序曲 - 王さまの星占い - 旅とはどちらへ? - らくだが見た夢

    - 星灯りの旅立ち - 静かな夜 - おじいさんと素敵な絵本 

- 星の子守唄- だいじなともだち - 星の瞬き - ウェンツェル王様は - 終曲

クリスマスの季節にふさわしい、きらめくような旋律と、主人公の心情を豊かに表出する和音がたいへん魅力的な曲ばかりです。そしてさらに、この絵本の物語を聴く人に生き生きと訴えかけてくれるのは、そこに3本のリコーダーの響きだけでなく、打楽器の響きが加えられていることにあります。これまでに、打楽器奏者の飯塚直子さん、そして三田浩則さんのおふたりが、フェミッツのたいせつなパートナーとして、音楽作りの一端を担ってくださいました。

『クリスマスのおくりもの』は、フェミッツが今後も愛情を込めて育てていくレパートリーであり続けます。来年以降のクリスマスの季節にも、たくさんの人に聴いていただけたら・・・と心から願っています。

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